【9月議会における主な議案】 議決の結果はこちら
・ 府中市情報公開条例及び府中市個人情報の保護に関する条例の一部を改正する条例
府中市では、情報公開制度、個人情報保護制度をそれぞれ条例によって定めていますが、指定管理者の導入に伴い、公の施設を管理する指定管理者もそれぞれの条例の対象となるよう改正しました。
<キーワード> 指定管理者制度
これまで自治体の公の施設の管理については、自治体が直営で行うか、自治体の出資する法人や公共団体、公共的団体などに管理委託するかのどちらかでしたが、地方自治法の改正により、「管理委託制度」が「指定管理者制度」に移行されました。これによって市は、管理委託されていた公の施設を直営にするか、「指定管理者制度」を導入するかを選択する必要があり、9月議会ではそのための条例改正が多数ありました。
「指定管理者」については、法律上特段の制約はなく、自治体の出資する法人や公共団体、公共的団体に限られません。議会の議決を経て指定することになっており、株式会社、NPO法人、ボランティア団体など民間団体も対象になります。今後はこれらの団体も含めて広く公募し、費用、企画などの提案内容から判断して、よりふさわしい施設の管理者を決めていくことになります。
・ 府中市立保育所条例の一部を改正する条例
分倍町の旧税務署跡地に、介護予防推進センターと併設される形で、高倉保育所が新設されます。また高倉保育所では、指定管理者制度が導入されることになりました。この保育所の新設により、市の保育児受入枠が140人ほど増えることになります。
・ 府中市生涯学習センター条例の一部を改正する条例
センター内の保育室、工作機器室はこれまで他の施設の付属施設として貸し出されていましたが、単独で利用できるようになります。またトレーニング室の利用時間が午前・午後・夜間の3区分を改め、1回3時間の利用となります。
また使用料について、温水プールの料金が、市内大人で250円から400円に変更されるなどの見直しが行われました。ただし、18年度は経過措置として300円です。
・ 府中市体育施設条例の一部を改正する条例
市民球場、健康センターの陸上競技場・サッカー場(団体)の料金が市の使用料基準に則して改定されました。18年4月から、市民球場は2600円から3200円に、陸上競技場・サッカー場(団体)は400円から800円になります。ただし、経過措置として18年度の陸上競技場・サッカー場(団体)は600円です。
・ 府中市立介護予防推進センター条例(新設条例)
分梅町の旧税務署跡地に介護予防センターが高倉保育所と併設されます。センターでは、介護予防のための審査、機能訓練、研修、交流および諸活動の促進、相談、生活支援などの事業を行います。管理運営については指定管理者制度を導入し、来年4月から事業開始となります。
・ 府中市国民健康保険総合健康診査料助成条例の一部を改正する条例
「府中市民医療センター」から「府中市保健センター」への名称変更に伴い、該当箇所を改めました。
・ 府中市郷土の森博物館条例の一部を改正する条例
・ 府中市市民会館条例の一部を改正する条例
・ 府中市立府中グリーンプラザ条例の一部を改正する条例
・ 府中市立府中の森芸術劇場条例の一部を改正する条例
・ 府中市営駐車場条例の一部を改正する条例
以上5施設に、18年4月から指定管理者制度を導入します。これまでの使用料は利用料金と改められ、利用料金は指定管理者の収入となります。当面は、府中文化振興財団などの現在の管理委託されている団体が指定管理者となる予定です。
・ 府中市立ふれあい会館条例の一部を改正する条例
・ 府中市立特別養護老人ホーム条例の一部を改正する条例
・ 府中市立高齢者在宅サービスセンター条例の一部を改正する条例
・ 府中市立高齢者在宅介護支援センター条例の一部を改正する条例
・ 府中市立心身障害者福祉センター条例の一部を改正する条例
以上5施設に、18年4月から指定管理者制度を導入します。当面は、現在の管理委託されている団体が指定管理者となる予定です。
・ 府中市介護保険条例の一部を改正する条例
介護保険法の改正により、介護保険施設における居住費および食費が保険給付の対象外となり、段階別に次の通り、利用者負担金が変わります。
第1段階:2.5→2.5、第2段階:4.0→3.7、第3段階:4.0→5.5、第4段階:5.6→8.1
(単位は万円/月)
・ 府中市立自転車駐車場条例の一部を改正する条例
これまで自転車駐車場は市が直営で管理していましたが、条例上は管理運営を公共的団体に委託することができるとなっていました。管理委託制度の廃止により、今回その部分を削除しました。管理運営については、引き続き、市が直営で行います。
・ 府中市都市型産業専用地区内における建築物の建築の制限に関する条例の一部を改正する条例
都市型産業専用地区内における建築制限の違反者に対する罰金の上限額が20万円から50万円に引き上げられました。
・ 府中市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例
府中アゼリア台住宅で、地区計画による建築制限が行われることになりました。
また地区計画の区域内における建築制限に違反した者に対する罰金の上限額が20万円から50万円に引き上げられました。
*以上の議案のほか、平成17年度の一般会計補正予算と特別会計補正予算3件、平成16年度の一般会計決算認定、特別会計決算認定8件が議案として審議されました。
【その他の報告案件】
・ 市立保育所における年末保育事業の実施について
12月29日、30日の年末保育事業が実施されます。申込みは11月から。
・ 民間保育所の分園の新設に対する助成について
「府中愛児園分園」が新設され、市の保育児童定員が30人増となります。場所は、八幡町3−5−18。市からの助成は次のとおり。市有地の無償貸付け。建設費補助5780万4000円(2890万2000円は国から交付)。建設費貸付2000万円。18年4月開設。
・ 認可保育園の開設について
認可保育園「キッズエイド多摩保育園(仮称)」が新設されます。NPO法人が運営する府中では初めての保育園で、定員増は40人になります。0-2歳クラスは本年12月より、3歳クラスが18年4月より開設されます。
*高倉保育所の新設、府中愛児園分園の新設、キッズエイド多摩保育園(仮称)の新設
を合わせて、18年4月より市の保育児童定員が210人ほど増員となります。
・ 市立府中第三中学校校舎改築工事の着工年度等の見直しについて
当初3ヵ年事業の予定でしたが、国庫補助の関係で2ヵ年に見直すもの。19年竣工に予定に変更はなく、19年3学期から新校舎で学ぶことになります。
・ 市立小学校への警備員の配置について
10月より、市立小学校22校に1人ずつ警備員が配置され、敷地内監視、外周の巡回、緊急時の対応などが行われます。
・ 児童数の増加に伴う教室の増設について
教室不足が見込まれる、6小、10小、本宿小、4小で教室が増設されます。計16教室の増となり、18年4月から利用される予定です。
・ 情緒障害通級指導学級の新設について
情緒障害通級指導学級に通級する児童が増え、今後も増加が予想されています。これまでの設置されてきた3小(4クラス36人)、8小(3クラス29人)に加えて、18年度から9小(2クラス18人)にも新設されます。
・ 学校教育ネットワークシステムの今後の取組について
16年度には、市内小中学校、教育センター、給食センター、教育委員会事務局を光ファイバーで結ぶ学校ネットワークシステムの基盤整備が実施されました。今後は文部科学省が実施する「ネットワーク配信型コンテンツ活用推進事業」に参画し、これに伴い、各教室を結ぶ校内LANが整備されます。
・ 木造住宅の耐震診断調査及び耐震改修に対する助成について
住宅の防災機能向上のため、木造住宅の耐震診断調査・耐震改修の費用が助成されます。耐震診断調査は経費の2分の1、耐震改修は経費の3分の1が助成されます。
・ 住吉文化センター耐震改修等工事及び同文化センター業務の一部休止について
住吉文化センターでは、耐震改修等の工事を行うため、業務を一部休止しています。休止期間は、18年2月28日まで。図書館の本の貸出しは水曜日に限って行われ、返却は常時ブックポストで受け付けています。
・ 佐久穂町との姉妹都市提携の盟約について
府中市と姉妹都市を結んでいた八千穂村が今年3月に佐久町と合併し、佐久穂町となったので、改めて佐久穂町と姉妹都市を結びます。
・ 府中市農業振興計画の改訂について
都市農業を取り巻く環境は厳しく、農地及び農業従事者は年々減少しており、早急な対応が必要となっています。府中市の農業振興の方向性を改めるため、農業振興計画を改訂しました。
・ 社会福祉法人府中市社会福祉協議会及び財団法人府中市民福祉公社の再編について
市民福祉公社は18年3月31日をもって解散し、4月1日付けで社会福祉協議会に統合されます。市民福祉公社が実施してきた事業は社会福祉協議会が承継します。また新たな社会福祉法人の設立に向けたプロジェクトチームを社会福祉協議会内に設置します。
・ 身体障害者通所授産施設の新設に対する助成について
養護学校の卒業生や障害者手帳の取得者の増加に対応し、身体障害者通所授産施設の新設に対して市有地の無償貸付けと建設費の補助を行います。助成対象は社会福祉法人ひばり福祉会で、分梅町5-25-1に建設されます。
・ 環境に配慮した住宅設備の設置に対する助成について
自然エネルギーの有効活用を促進するため、次のような環境に配慮した個人住宅の設備にかかる費用を助成します。
太陽光発電システム、太陽熱利用システム、高効率給湯器、雨水浸透設備、雨水貯留槽など
・ 防犯カメラの設置等に対する補助について
府中駅周辺は犯罪の発生件数が多くなっており、安全安心まちづくり推進地区に指定されましたが、周辺住民で構成する安全安心まちづくり連絡協議会が主体となって、府中駅周辺に防犯カメラを設置することになりました。この設置および維持管理の経費に対して府中市として補助を行います。
・ 携帯電話のメール機能等を利用した緊急情報等の提供について
犯罪、不審者、災害などの緊急情報を、あらかじめ登録された市民に対して、携帯メールやFAXを利用して提供する、緊急情報配信システムを構築します。
・ 二枚橋衛生組合終息問題検討協議会の協議結果について
二枚橋のゴミ焼却炉の閉鎖に向けて協議が進んでいますが、平成19年3月の廃止を目指すとした報告がなされました。
・ 府中市交通バリアフリー特定事業計画について
府中市交通バリアフリー基本構想に基づき、関係団体によって22年度までに実施する計画が策定され、各計画を市が取りまとめました。主に、歩道などの移動の円滑化、公共交通機関の施設や車両の整備、信号機の設置について計画がまとめられました。
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